毎朝、受信トレイを開くと未読メールの山。重要な連絡、問い合わせ、通知、営業メール……。一件ずつ確認して仕分けるだけで、気づけば30分。そんな経験はありませんか。
このメール仕分けを、AI(Claude)に自動で判断させる方法があります。使うのは、Microsoft 365 の Power Automate。プログラミングは要りません。
ルールでは仕分けられないメールを、AIが判断する
Outlookの「仕分けルール」には限界があります。
- 「重要そうな問い合わせ」を、件名のキーワードだけでは拾えない
- 差出人や文面が毎回違う問い合わせを、条件分岐で網羅できない
- 「これは急ぎ」「これは後で」というニュアンスの判断ができない
ここで効くのが生成AIです。Claudeにメール本文を渡して「重要度を判断して」と頼めば、文脈を読んで分類してくれます。
なぜ AI Builder でも ChatGPT でもなく、Claude API なのか
Power AutomateでAIを使う方法は他にもあります。Microsoft純正の「AI Builder」や、ChatGPTとの連携です。その中で、あえて Claude を HTTPアクションで直接呼ぶのには理由があります。
- 長い文面も正確に読む:長いメールスレッドの文脈把握が得意
- 判断基準を自由に作り込める:決まった枠ではなく、プロンプトで細かく指示できる
- 従量課金でコストが読める:AI Builderのクレジット消費と違い、使った分だけの課金
- 標準のHTTPアクションだけで完結:専用コネクタの追加が不要
「決まった枠で手軽に」ならAI Builder、「自分の業務に合わせて作り込む」ならClaude API、という使い分けです。この記事は後者の入り口です。
仕組みの全体像
作るフローは、シンプルな3ステップです。
- メール受信をトリガーに(新着メールでフローが起動)
- Claudeに判断させる(件名・本文をClaude APIに送り、重要度やカテゴリを返してもらう)
- 結果で振り分け(判断に応じてフォルダ分け・フラグ・Teams通知など)
「至急対応が必要」と判断されたメールだけTeamsに通知する。そんな仕組みが、ノーコードで作れます。
作り方のポイント(ここがコツ)
① プロンプトで「判断基準」を明確に伝える
丸投げでは、うまく分類できません。「あなたはメール仕分けの担当者です。次のメールを『至急/通常/情報』に分類してください」のように、役割と基準を具体的に指示します。ここが精度を左右します。
② 結果は「JSON」で受け取る(つまずき注意)
後続のステップで使うには、決まった形(JSON)で返してもらうのがコツです。「{"priority": "至急"} の形で返して」と指示します。
ただし、ここに多くの人がつまずく落とし穴があります。Claudeの返事は、実は「JSONの形をした文字列」で返ってきます。そのままでは中の priority を取り出せず、Power Automate側でもう一段「JSONの解析」をかける必要があるのです。この”二段構え”を知らないと「値が取れない」と手が止まります(講座では、実機で検証したこの手順を一つずつ解説しています)。
③ APIキーは環境変数で安全に
Claude APIの鍵(APIキー)は、フローに直書きせず環境変数で管理します。セキュリティの基本です。
分類だけじゃない、応用も自在
一度この土台を作れば、プロンプトを変えるだけで応用できます。
- メールを3行に要約して通知
- 問い合わせに返信の下書きを自動生成
- 顧客の感情(クレーム度)を判定
土台は同じ。指示を差し替えるだけです。
まとめ:土台フローを、手を動かして作りませんか
メールのAI自動仕分けは、「Power AutomateからClaude APIを呼ぶ土台フロー」があれば実現でき、この土台はメール以外のあらゆる業務に応用できます。
その土台フローを、APIキーの準備からJSON解析、プロンプト設計まで、ゼロから一つずつ手を動かして作る手順を、Udemy講座にまとめました。
📘 Udemy講座「Power Automate × 生成AI 業務自動化入門|ノーコードでClaude APIを呼ぶ」
https://www.udemy.com/course/power-automate-ai-claude-api/?referralCode=C716C79ECD90E7687497
「やってみたい」を「できた」に。受信トレイの自動化から、始めてみませんか。

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