Kindle本を出版しました。Power Automateで、クラウドのAIとパソコンの中のAIを使い分け、顧客情報も扱える業務自動化を作る本です。

どんな本か
『動かして実感 AI業務自動化』
Power Automate×クラウドLLM/ローカルLLM ── 顧客情報も扱える5つのフローを作る
Microsoft 365に含まれているPower Automateを土台に、第1部ではクラウドのAI(Claude API)、第2部ではパソコンの中で動くAI(LM Studio)につないで、実際に動く自動化フローを5つ作ります。読んで分かった気になる本ではなく、手を動かして「AIが自動で仕事をこなす」ことを実感してもらうための本です。
なぜ書いたか
研修の現場で繰り返し聞くのが、「AIを使ってみたい。でも顧客の情報は外に出せない」という声です。Microsoft 365は入っていて、Power Automateも使える。それでも手が止まるのは、クラウドのAIに情報を送ることへの不安があるからです。
本書の答えはシンプルです。AIを1種類だと思わず、2種類に分けて使う。外に出してよい情報はクラウドのAIで、顧客の氏名や相談内容を含む処理はパソコンの中のAIで。そして両者を、手元にあるPower Automateでつなぎます。第1部で作ったフローの「宛先」を差し替えるだけで、同じ仕組みがローカルAIにもつながる。この構成が本書の背骨です。
中身を少しだけ紹介
本書には、実機で組んで動かして初めて分かったつまずきを数多く収録しています。ブログではまだ書いていないものを2つ紹介します。
クラウドフローから、パソコンのAIに届かない
Power AutomateからローカルAI(http://127.0.0.1:1234)を呼ぼうとして、何度やってもつながらない。原因は設定ミスではありません。クラウドフローはMicrosoftのクラウド上で動いているので、あなたのパソコンの中の 127.0.0.1 には届かないのです。ローカルAIを呼ぶときは、同じPower Automateでもデスクトップ版(Power Automate for desktop)を使います。名前が似ている2つの製品の違いを、本書では第1章と第9章で説明しています。
昨日まで動いていたローカルAIが、急に読み込めなくなる
LM Studioは、AIを動かすエンジン部分(ランタイム)を自動で更新します。更新されたランタイムがパソコンと噛み合わないと、それまで動いていたモデルが突然読み込めなくなります。執筆中に実際にこれが起き、設定画面には「Error surveying hardware」と赤字で表示されていました。古いバージョンは消えずに残っているので、1つ前を選び直せば元に戻ります。第8章に、見分け方と戻し方をまとめました。
目次
- 序章 なぜ、情報を扱う仕事にこそ「使い分け」が必要か
- 第1部 Microsoft 365を使い倒す ── クラウドAI編(第1章〜第6章)
- 第2部 機密を守る ── ローカルAI編(第7章〜第9章)
- 第3部 実践演習(第10章 顧客アンケート・問い合わせ内容を安全に分析する)
- 終章 あなたの事務所でできる次の一歩
実機の画面を16点収録し、見るべき箇所は赤枠で示しています。
こんな方へ
- Microsoft 365を導入しているが、Power Automateを持て余している方
- 顧客情報を扱うため、クラウドのAIに踏み込めずにいる方
- 少人数の事務所を運営していて、自分の判断でパソコンの環境を決められる方
- 読んで分かった気になるより、動くものを1本作りたい方
前提条件(正直にお伝えします)
- Microsoft 365を職場または学校のアカウントで使っていること(個人のアカウントでは、本書で使う開発者プランに申し込めません)
- 自分の判断で、パソコンにソフトをインストールできること(組織のIT部門が管理していて申請が必要な環境では、第2部を実行できません)
- Claude APIは前払いのクレジット購入制です(本書の範囲なら、最小額の購入で足ります)
読者特典
第10章の演習で使うExcelファイル(回答20件・答え合わせ用シート付き)を、読者特典ページで配布しています。業務自動化の診断ツールと、メール仕分けの動作デモもあわせてどうぞ。
購入はこちらから
📘 動かして実感 AI業務自動化(Kindle版)
¥980(Kindle Unlimited対象)
実装のリファレンスだけを手元に置きたい方には、BOOTHのテンプレート集もあります。
動画で順を追って学びたい方は、Udemy講座もどうぞ。
🎥 Udemy講座「Power Automate × 生成AI 業務自動化入門|ノーコードでClaude APIを呼ぶ」
おわりに
TheNextOffice は、「やってみたい」を「できた」に変える、あなたの一歩目に伴走します。この本が、AIに情報を出せずに止まっていた仕事を、もう一度動かすきっかけになれば嬉しいです。

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